蓄電池の価格はいくら?容量別の相場と我が家の実例!

家庭用蓄電池を検討し始めると、まず気になるのが価格ではないでしょうか。

「蓄電池っていくらくらいするの?」

「5kWhと10kWhではどれくらい違う?」

「太陽光発電がある家庭なら、どのくらいの容量が必要?」

私も蓄電池を導入する前は、まったく分かりませんでした。

インターネットで調べれば蓄電池の商品や価格は出てきますが、実際に自分の家に設置した場合にいくらになるのかは、なかなか分かりません。

我が家では2000年に太陽光発電を設置しており、20年以上使ってきたパワーコンディショナーの寿命が気になったことをきっかけに、蓄電池を検討するようになりました。

最終的に我が家が導入した蓄電池の契約額は約160万円

自治体から15万円の補助金を受けたため、実質的な負担は145万円でした。

この記事では、蓄電池の価格が決まるポイントから、容量の考え方、我が家が実際にいくらで導入したのかまで紹介します。

蓄電池の価格は容量だけでは決まらない

まず知っておきたいのが、蓄電池の価格は「容量だけ」で決まるわけではないということです。

同じくらいの容量でも、

  • メーカー
  • 蓄電池の機種
  • 単機能型かハイブリッド型か
  • パワーコンディショナーの構成
  • 設置工事の内容
  • 自宅の配線状況
  • 補助金の有無

などによって、最終的な金額は変わります。

そのため、「10kWhなら○○万円」というように、容量だけで価格を判断するのは難しいと思います。

実際に我が家でも、最初から「160万円」と決まっていたわけではありません。

我が家の条件を業者に確認してもらいながら、必要な容量などを決めていった結果、最終的に160万円になりました。

蓄電池は容量が大きくなるほど高くなる

とはいえ、蓄電池の価格を考えるうえで容量は重要な要素です。

家庭用蓄電池には、比較的小容量のものから10kWhを超える大容量のものまで、さまざまな製品があります。

容量が大きくなれば、当然より多くの電気を貯められます。

一方で、価格も高くなる傾向があります。

ただし、「大容量=お得」ということではありません。

ここは私自身、蓄電池について調べるまでよく分かっていませんでした。

例えば、普段の電気使用量がそれほど多くない家庭なら、大容量の蓄電池を設置しても容量を十分に使い切れない可能性があります。

反対に、家族が多く夜間の電気使用量が大きい家庭なら、ある程度の容量が必要になるかもしれません。

だからこそ、価格だけでなく「自分の家庭にはどのくらいの容量が必要なのか」を考えることが重要です。

5kWhと10kWhではどちらを選べばいい?

蓄電池を調べていると、「5kWh程度でいいのか、それとも10kWh程度必要なのか」と迷うことがあります。

しかし、これも家庭によって答えは違います。

例えば、

  • 家族の人数
  • 昼間に在宅しているか
  • 夜間にどれくらい電気を使うか
  • 太陽光発電の容量
  • 太陽光でどれくらい発電できるか
  • 蓄電池を停電対策としてどこまで使いたいか

などによって変わります。

そのため、「大きい蓄電池を選べば安心」とは一概に言えません。

さらに、もう一つ考えておきたいのが、現在FIT期間中なのか、それとも卒FITなのかということです。

FIT中と卒FIT後では蓄電池の考え方が違う

蓄電池の容量を考えるとき、家族構成や電気使用量だけでなく、太陽光発電の売電価格も関係してきます。

FIT期間中は、太陽光で発電した電気を比較的高い価格で売電できます。

そのため、発電した電気を蓄電池に貯めて夜に使うより、そのまま売電したほうが経済的に有利になるケースもあります。

つまりFIT中であれば、

「どれだけ電気を貯められるか」だけでなく、「貯めるのと売るのとではどちらが得なのか」

を考える必要もあります。

一方、FIT期間が終了すると状況が変わります。

卒FIT後は、それまでより売電価格が大きく下がる家庭も多くなります。

我が家もFITを卒業した後は、売電価格が7円/kWhになりました。

以前は高い価格で売ることができていた電気が、7円でしか売れない。

そこで、「それなら売るより、自分の家で使ったほうがいいのでは?」と考えるようになりました。

昼間に太陽光で発電した電気を蓄電池に貯めておき、太陽が出ていない時間帯に使う。

そうすれば、電力会社から購入する電気を減らすことができます。

我が家の場合は、まさにこの考え方でした。

つまり、蓄電池の容量を考えるときには、

「FIT中なのか、卒FITなのか」

も重要な判断材料になると思います。

蓄電池には単機能型とハイブリッド型がある

もう一つ、蓄電池を選ぶときに知っておきたいのが、パワーコンディショナーとの関係です。

家庭用蓄電池には、大きく分けて「単機能型」と「ハイブリッド型」があります。

違いを簡単に言えば、太陽光発電のパワーコンディショナーをどうするかということです。

単機能型は既存の太陽光パワコンを使う

単機能型の場合、基本的には現在使っている太陽光発電用のパワーコンディショナーを残し、蓄電池側に別のパワーコンディショナーを設置します。

そのため、

「太陽光発電を設置してまだ数年」

「現在のパワコンも問題なく使えている」

という家庭では、一つの選択肢になります。

現在のパワコンをそのまま使えるので、蓄電池を追加する際にパワコンまで交換する必要がない場合があるからです。

ハイブリッド型はパワコンを一体化する

一方、ハイブリッド型は、太陽光発電と蓄電池を一つのパワーコンディショナーで制御するタイプです。

我が家が導入したのはこちらでした。

我が家の場合、太陽光発電を設置したのは2000年。

パワーコンディショナーも20年以上使用していました。

そのため、「蓄電池を導入するなら、古くなったパワコンも一緒に新しくできる」という点は大きなポイントでした。

太陽光発電を設置してからまだ数年の家庭と、我が家のように20年以上使っている家庭では、蓄電池を選ぶときの考え方も違ってくるわけです。

我が家の太陽光発電は2.9kW

ここで、我が家の条件を紹介します。

我が家では2000年に太陽光発電を設置しています。

太陽光発電の容量は2.9kWです。

そして蓄電池を導入することになった時点で、太陽光パネルはすでに20年以上使用していました。

それでも、業者に調べてもらったところ、経年劣化による多少の発電効率の低下はあるものの、まだ十分使える状態でした。

そのため、太陽光パネルを交換するという話にはなりませんでした。

この点も、我が家の蓄電池選びを考えるうえでは重要でした。

我が家が蓄電池を導入しようと思った理由

蓄電池を検討した最大のきっかけは、パワーコンディショナーの寿命への不安でした。

我が家の太陽光発電は20年以上使っています。

一方、パワーコンディショナーは一般的に10~15年程度が寿命の目安と言われています。

つまり、我が家ではパワーコンディショナーのほうが先に寿命を迎える可能性が高い状態でした。

当初は、「パワーコンディショナーだけ交換すればいいのでは?」と考えていました。

ところが、蓄電池について話を聞く中で、ハイブリッド型の蓄電池ならパワーコンディショナーも新しくできることを知りました。

そこで、「それならパワコンだけ交換するのではなく、蓄電池まで導入する意味があるのでは?」と考えるようになりました。

我が家の蓄電池の導入費用は160万円

そして最終的に我が家が契約した蓄電池の導入費用は、約160万円でした。

ただし、これはあくまで我が家の条件での金額です。

太陽光発電の容量や蓄電池の容量、メーカー、設置条件などが違えば、当然価格も変わります。

そのため、「蓄電池は160万円する」と考えるのではなく、「我が家の場合は160万円だった」

という一つの実例として見てもらえればと思います。

160万円のうち補助金15万円を利用できた

我が家の場合、さらに大きかったのが自治体の補助金です。

蓄電池の契約額は約160万円でしたが、自治体から15万円の補助金を受けることができました。

そのため、実質的な負担額は、

160万円-15万円=145万円

となりました。

蓄電池は高額なので、15万円という補助金でも決して小さくありません。

これから蓄電池を購入する人は、「自分が住んでいる自治体では補助金が使えるのか?」も確認しておいたほうがいいでしょう。

ただし、補助金制度は自治体や年度によって変わります。

利用できる制度については、必ず自治体などの最新情報を確認してください。

蓄電池の価格を比較するときは「総額」を見る

蓄電池の見積もりを比較するときに注意したいのが、表示されている本体価格だけを見ることです。

実際に設置するには、蓄電池本体以外にも費用がかかります。

例えば、

  • 蓄電池本体
  • パワーコンディショナー
  • 設置工事
  • 電気工事
  • 配線工事
  • その他の付帯工事

などです。

そのため、A社が安く見えても、工事費などを含めるとB社とそれほど変わらないということも考えられます。

見積もりを比較するときには、「最終的に全部でいくらかかるのか」を見ることが重要です。

蓄電池の価格だけで業者を決めないほうがいい

我が家は、蓄電池を導入するときに複数の業者から見積もりを取りました。

その中で感じたのは、価格だけで業者を選ぶのは難しいということです。

例えば、

「A社は150万円」

「B社は160万円」

「C社は170万円」

だったとしても、単純にA社が一番いいとは限りません。

なぜなら、それぞれ、

  • 提案している蓄電池
  • 容量
  • システム構成
  • 工事内容
  • 保証
  • アフターサービス

などが違う可能性があるからです。

だからこそ、我が家では複数の業者から話を聞き、内容を比較しました。

蓄電池の価格を知るなら実際に見積もりを取るのが早い

インターネットで蓄電池の価格を調べることはできます。

ただ、実際に自宅に設置する場合の金額となると、話は別です。

我が家の場合も、最初に調べていた金額と、実際に業者から提示された金額は同じではありませんでした。

太陽光発電の容量や発電状況、家庭の状況などを確認してもらい、蓄電池の容量などを決めていったからです。

そのため、「蓄電池は○○万円くらいだろう」とネットの価格だけで判断するよりも、自分の家庭の場合はいくらになるのかを見積もってもらうほうが、購入を検討するうえでは分かりやすいと思います。

蓄電池の見積もりは複数社から取る

我が家ではタイナビ蓄電池を利用して、複数の業者から見積もりを取りました。

これはやってよかったと思っています。

蓄電池に詳しくなかった私にとって、複数の業者から話を聞くことで、

「この容量が我が家には必要なのか」

「この価格は高いのか安いのか」

といったことを考える材料になったからです。

また、一社だけの話を聞いていたら、提示された容量や金額が本当に我が家に合っているのか判断するのは難しかったと思います。

タイナビ蓄電池で複数社の見積もりを比較してみる

もちろん、見積もりを取ったからといって必ず契約しなければならないわけではありません。

まずは自分の家ならどのような蓄電池が提案され、いくらくらいになるのかを知るために利用する方法もあります。

我が家の場合、蓄電池は「高い買い物」だった

ここまで読んで、「160万円もするなら、蓄電池は高すぎるのでは?」と思う人もいるでしょう。

私自身も、最初はそう思いました。

パワーコンディショナーだけなら30~40万円程度と言われています。

それに対して蓄電池は160万円。

単純に価格だけを比較すれば、100万円以上の差があります。

だからこそ、我が家でもかなり悩みました。

蓄電池を導入すれば必ず元が取れる、と考えていたわけでもありません。

それでも、

  • パワーコンディショナーの寿命
  • FIT卒業による売電価格の低下
  • 電気代
  • 太陽光発電を今後も使い続けたい
  • 停電時の備え

などを総合的に考え、最終的に導入を決めました。

「元が取れるか」だけで蓄電池を考えないほうがいい

蓄電池について調べていると、「何年で元が取れる?」という話をよく見かけます。

もちろん経済性は重要です。

160万円という金額を払う以上、電気代がどれだけ変わるのかは気になります。

ただ、蓄電池には、

  • 電気を自家消費できる
  • 停電時に電気を使える
  • 電力会社から購入する電気を減らせる
  • 太陽光発電の電気を貯められる

といった経済性以外のメリットもあります。

そのため、「電気代だけで何年で元が取れるか」だけで判断するのではなく、「自分は蓄電池に何を求めるのか」を考えることも重要だと思います。

まとめ:蓄電池の価格は家庭によって違う

蓄電池の価格は、容量だけでなく、メーカーや機種、工事内容、パワーコンディショナーの構成などによって変わります。

そして、容量を決めるときも、「大きければいい」という単純な話ではありません。

FIT期間中なのか、卒FITなのか。

太陽光発電をどのくらい使っているのか。

現在のパワーコンディショナーはまだ使えるのか。

単機能型にするのか、ハイブリッド型にするのか。

家庭の電気使用量はどのくらいなのか。

こうした条件を踏まえて考える必要があります。

我が家の場合は、

  • 太陽光発電:2.9kW
  • 設置:2000年
  • FIT卒業後の売電価格:7円/kWh
  • 蓄電池導入費用:約160万円
  • 自治体の補助金:15万円
  • 実質負担:約145万円

という結果になりました。

ただし、これはあくまで我が家のケースです。

これから蓄電池を検討するなら、ネットで見つけた価格だけを基準にするのではなく、実際に自分の家に設置するといくらになるのかを確認することをおすすめします。

そして、できれば一社だけではなく、複数社から見積もりを取って比較してみてください。

蓄電池は決して安い買い物ではありません。

だからこそ、「いくらなのか」だけではなく、「自分の家庭にはどんな容量・システムが合うのか」まで確認してから決めることが大切です。

我が家も、最初から160万円の蓄電池を買おうと思っていたわけではありません。

複数の業者から話を聞き、自分たちの家庭に合う容量やシステム、費用を考えた結果、最終的に導入を決めました。

我が家の経験が皆さんの参考になれば幸いです。

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