蓄電池を導入してから、約1年10か月が経ちました。
一番気になるのは、
「結局、電気代はどうなったのか?」
だと思います。
ただ正直に言うと、電気料金の単純比較はとても難しい状況です。
再エネ賦課金の上昇や燃料費調整額、さらには国の補助金などが重なり、“純粋に蓄電池だけの影響”を切り出すことができません。
そこで今回は、電力使用量と売電量の変化で見てみます。
売電量は大きく減った
まず売電量です。
導入前1年間
- 売電量:750kWh
- 売電額:5,250円
導入後1年間
- 売電量:167kWh
- 売電額:1,169円
売電量は大きく減っています。
一見すると「損しているのでは?」と感じるかもしれません。
しかしこれは、売る電気が減ったのではなく、家で使う電気が増えた結果です。
自家消費に回っている実感
導入前は、昼間に発電した電気の多くを売っていました。
FIT卒業後は売電単価も低く、「これを安く売っているのか」と少し複雑な気持ちになることもありました。
導入後は、売電通知を見るたびに「ずいぶん減ったな」と思います。
でも同時に、「その分、自分の家で使えているんだな」という実感もあります。
数字として完璧に“自家消費率◯%”とは言い切れませんが、売電額の減少は確実に自家消費への転換を示しています。
電力使用量で見る変化
電気料金は再エネ賦課金や燃料費調整額などの影響が大きいため、今回は「電力使用量」で比較してみます。
導入前(1年間)
電力使用量
- 合計:4,367kWh
内訳
- 昼間:1,856kWh
- 夜間:2,511kWh
導入後(1年間)
電力使用量
- 合計:4,866kWh
内訳
- 昼間:801kWh
- 夜間:4,065kWh
一見すると、導入後のほうが使用量が増えているように見えます。
ただ、注目したいのは昼間の電力購入量です。
導入前は1,856kWhだった昼間の電力購入量が、導入後は801kWhまで減っています。
つまり、昼間に必要な電気の多くを
- 太陽光発電
- 蓄電池
でまかなえているということになります。
蓄電池は「ただ電気を貯めるだけ」ではなかった
蓄電池を導入する前、私は正直こう思っていました。
「余った電気をただ貯めておくだけのもの」
ところが実際に使ってみると、全く違いました。
わが家の蓄電池には、夜間にどこまで充電するかを設定できる機能があります。
例えば、
- 晴れの日が続きそうなとき(たくさん発電しそうなとき)
→ 夜間の充電率を低めに設定 - 天気が悪くなりそうなとき(あまり発電しなさそうなとき)
→ 夜間充電を100%に設定
といった調整ができます。
つまり、
天気を見ながら電気の貯め方をコントロールできるというわけです。
夜間の安い電気を蓄電池にためておき、昼間にその電気を使う。
さらに晴れていれば、太陽光発電で発電した電気も使える。
こうして電気を循環させながら使うことで、昼間の高い電気をほとんど買わなくて済むようになりました。
導入前は、蓄電池についてここまで考えたことはありませんでした。
正直なところ、
「電気を貯めるだけの箱」
くらいにしか思っていなかったのです。
でも実際は、電気の使い方そのものを変える設備だったと感じています。
電気代の構造も変わった
わが家の電気料金単価は
- 昼間:22.31円/kWh
- 夜間:14.59円/kWh
となっています。
この単価で単純計算すると、
導入前
昼間
1,856kWh × 22.31円
= 約41,400円
夜間
2,511kWh × 14.59円
= 約36,600円
合計
約78,000円
導入後
昼間
801kWh × 22.31円
= 約17,900円
夜間
4,065kWh × 14.59円
= 約59,300円
合計
約77,000円
もちろん、実際の電気料金は
- 再エネ賦課金
- 燃料費調整額
- 国の補助
などが加わるため、この通りにはなりません。
ただこの数字から分かるのは、昼間の高い電気を買う量が大きく減っているということです。
昼間の電力を太陽光と蓄電池でカバーし、不足分を夜間の安い電力で補う。
蓄電池を導入したことで、電気の使い方そのものが変わったと感じています。
まとめ:蓄電池は魔法の箱ではない
導入前は、「蓄電池で電気代がかなり安くなるのでは?」という期待も少しありました。
でも実際は、地道に、自家消費を積み重ねる設備。
そんな印象です。
劇的ではないけれど、確実にエネルギーの流れが変わっている。
それが約2年蓄電池を使ってみた正直な感想です。
では、後悔はないのか?
もちろん、良いことばかりではありません。
実際に使ってみて感じたデメリットや気になる点もありました。
その本音はこちらでまとめています。


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