太陽光発電を設置してから20年以上が経ちました。
我が家は2000年、新築と同時に2.9kWの太陽光発電を導入。
長年、売電という形でその恩恵を受けてきました。
しかし、転機が訪れます。
固定価格で電気を買い取ってもらえる「固定価格買取制度(FIT制度)」の適用期間を終え、いわゆる“FIT卒業”の状態になったのです。
売電そのものが終わったわけではありません。
ただし、買取価格は大幅に下がりました。
それまでとは明らかに状況が変わった――
そう実感した瞬間でした。
電気代が倍になるかもしれないという不安
当時の我が家の電気代は月平均で約1万円。
もし太陽光でまかなえていた電力が減り、電力会社から買う量が増えたらどうなるのか。
単純に倍の2万円近くになっても不思議ではありません。
毎月1万円の差は、年間で12万円。
家計にとって小さな金額ではありません。
「何か対策を考えなければ」
そう思いながらも、私はすぐには動けませんでした。
パワコンの寿命も気になり始めた
もうひとつの不安が、パワーコンディショナーの存在です。
一般的にパワコンの寿命は10〜15年程度と言われています。
我が家の設備はすでに20年以上経過。
「もし突然壊れたら?」
修理や交換にはまとまった費用がかかるはずです。
しかし、今は問題なく動いている。
壊れていないものを先に交換すべきなのか、それとも様子を見るべきなのか。
判断がつかず、時間だけが過ぎていきました。
パワーコンディショナーの寿命が気になり始めた背景については、以前の記事で詳しく書いています。
→ FIT卒業後にパワコンの寿命が気になり始めた経緯はこちら
きっかけはホームセンターの蓄電池キャンペーン
転機は思いがけないものでした。
近所のホームセンターで、たまたま蓄電池のキャンペーンをやっていたのです。
強い関心があったわけではありません。
なんとなくアンケートに答えただけでした。
けれど、そこで聞いた話が、私の認識を大きく変えました。
蓄電池は「ただ貯めるだけ」だと思っていた
正直に言うと、当時の私はこう考えていました。
「蓄電池って、ただ電気を貯めておく箱でしょう?」
昼間に発電した電気を夜に使う。
それだけのシンプルな仕組みだと思っていたのです。
しかし説明を受けて初めて知りました。
・日中も発電状況に応じて充放電を自動制御すること
・電力の高い時間帯を避けて効率よく使えること
・家庭内の電力を循環させ、最適化する仕組みであること
蓄電池は単なる“電気の貯金箱”ではなく、電力をコントロールするシステムだったのです。
これは、私と同じように誤解している人も少なくないのではないでしょうか。
「売る」から「使う」へという発想の転換
FIT卒業によって売電価格が下がった今、これまでの「売る」という考え方だけでは不十分かもしれない。
それよりも、「自分の家で発電した電気を、自分の家でどう使うか」その視点のほうが重要なのではないか。
そう思えた瞬間、蓄電池は単なる設備ではなく、これからの電気代対策の選択肢として現実味を帯びてきました。
さらに、パワーコンディショナーも同時に交換できると知り、点と点がつながった感覚がありました。
動けなかった私が、動き始めた日
もちろん、その場で契約したわけではありません。
けれど、「何もしない」という状態からは確実に変わりました。
・本当に導入すべきなのか
・費用対効果はどうなのか
・補助金はあるのか
自分で調べてみようと思えたのです。
ホームセンターでの何気ないアンケート。
それが、我が家のエネルギーの考え方を変えるきっかけになりました。
あの日は、間違いなく転機だったと思います。


コメント